文化

大正浪漫譚

私達が選んだ「ロマン」と「レトロ」

こんにちは、宮寺理美です。毎週日曜の夜は『大正浪漫譚』と題したシリーズを連載しておりますが、今週はちょっと箸休め。最近私が感じた、近代の日本文化――特に、「昭和レトロ」「大正ロマン」などの言葉で分類され、共有され続ける、「日本のレトロ」につ...
大正浪漫譚

【大正浪漫譚】黄金の翼にのせて ー オペラと夢見る時代のはじまり

「わ、めっちゃ人多い!」みんなわくわくとした表情で、どこに座ろうか悩む人々が、ああでもない、こうでもないと会話をしながら歩いている。全席自由席だとは聞いているものの、どこに座ったら良いのか、私では見当もつかない。周囲をきょろきょろ見回す私の...
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【大正浪漫譚】怪物とラヂオ、震災とモダンライフ

※この記事では、関東大震災や震災時の流言被害について触れています。 震災の記憶に不安を感じる方は、ご自身の心を大切にしながらお読みいただければ幸いです。ラジオパーソナリティーの女性の軽快なトークが、ヘッドフォンから流れてきた。どうやら私が待...
大正浪漫譚

【大正浪漫譚】煙草と悪魔とマッチ箱ー煙草がもたらしたモダンデザイン

その深い緑色の表紙には、柴犬の切手が張り付けられていた。どくらいの年代のものなのだろう。「お、またなんか買って来たんか」座って緑の表紙を眺めていた私の上から、夫がのぞき込んできた。「うん、コレクション帳だよ。めっちゃ丁寧に保存してある」昨日...
ご挨拶&お知らせ

物語を手渡す日ー高円寺レトロ日和を終えて

こんにちは、宮寺理美です。ここでは『大正浪漫譚』と題したシリーズものを書いているのですが、今回は、昨日開催したイベント<高円寺レトロ日和>について、今の気持ちを綴りたいと思います。まず、お礼を言わせてください。会場にお越しくださった方、来る...
大正浪漫譚

【大正浪漫譚】袴の裾からはじまる逆襲

短く着付けた着物の上に袴を履く。今日の着物は、大正時代から昭和初期にかけて女学生たちにも愛された「銘仙」だ。しゅる、しゅる、と衣擦れの音がした。今日は文京区の弥生美術館で開催中の展示を見に行く。タイトルは「はいからモダン袴スタイル」。その名...
大正浪漫譚

【大正浪漫譚】半襟が語る時代の物語

光沢のある生地にほどこされた、精緻な刺繍。わずかな光の角度で色や質感が変わり、糸の陰影が際立つ様子は、いくら見ていても飽きないほどだ。私の手でつやつやと光沢を放つその半襟は、花嫁衣裳用と思しきアンティークの半襟だ。二羽の鶴が向かい合うデザイ...
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【大正浪漫譚】古いアルバムと100年前のまなざし

私は、古いアルバムを手に取った。時の洗礼を受けた深緑色の表紙は、少しひび割れている。その表紙には、手編みとおぼしきレースのリボンや、更紗文様の絹の生地があしらわれている。きっとこのアルバムの持ち主が、手ずから飾り付けたのだろう。女性だろうか...
大正浪漫譚

【大正浪漫譚・長崎編】和華蘭の島で、拍子木が鳴る

卓袱料理、もりだくさんな喫茶店モーニング、そして今、私の前にあるトルコライス。その一皿は、まるで長崎の文化を食べているかのようだ。「美味しいけど、食べきれるかな…」「その時は俺に任せろ」夫と2人で出島に来た私は、お洒落な緑色の洋館、長崎内外...
大正浪漫譚

【大正浪漫譚】異国へ渡る絵葉書、大正乙女の絵封筒

「理美、これ届いてたで」夫が絵葉書を私に渡した。『不思議の国のアリス』の絵葉書に、ブルース・リーの切手が貼られていた。香港の友人からの手紙だ。イギリスの文化と故郷を愛する彼女らしいセレクトに、思わず笑みがこぼれる。友人であるKiri Chl...
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