日本漢服社の皆さんと高尾山登山

ファッション交流記

※こちらの記事はは2020年10月に別媒体で書いた記事の改定バージョンです。

こんにちは、宮寺理美です。

中国出身のお友達に誘っていただいて、
日本漢服社の会合に参加させていただきました。
大変楽しい1日で、考えた事・感じる事が多い1日でした。

日本漢服社は、月1回程度の頻度でお出かけ会などを開催しているそうです。
参加者は基本的に、中国から留学に来ている方や、
仕事で滞在している方が多いようです。
コミュニケーションはほぼ中国語なのですが、
私が下手すぎる中国語で話し始めると
「あっ、日本の方ですか、日本語で大丈夫ですよ…」
と気を遣っていただく始末で情けなかったです…
(会話のレベル2歳児くらいなので、、)
中国語の勉強がんばります!

時々、日本の方から、
「日本漢服社のイベントに参加したい」とお問い合わせがあるのですが、
基本的にクローズドなイベントが主流で、
私からご案内するのは難しいです。
また、日本の方だからと気を遣っていただける環境でもないので、
ご理解いただければと思います。

この時は、特に参加者が多かったようで、
集合写真もこんな感じです。

とどーん!!
みんなすごく素敵ですよねー!

1人1人にインタビューして回りたいくらいでしたが、
不審者になってしまうので自重!笑
お声かけて写真を撮らせてもらいました。

この会合に誘って(もとい、ブッ込んで)くれた
ナナちゃん&ショウちゃん。
2人とは普段から仲良くさせて頂いてます!


青い漢服のお二人は日本漢服社の運営をされてるご夫妻、
黒い漢服の彼はすごい歴ヲタでした。笑
歩きながら山本五十六トークで盛り上がってしまいました。
すごく楽しかったです…笑

古典と現代のコーディネート。
帽子とのコーディネートも可愛い!

顔に花などを描くのは、「花鈿」といって、
三国志に出てくる孫和が、誤って寵姫の顔を傷つけてしまい、
治そうと頑張ったらかえって酷くなってしまったけど、
それが艶かしくて逆に寵愛を深めた
などなどの古代の美女列伝に由来してるそうですよ。
デザインによって意味も色々あるみたいです。

っていうか、ここ高尾山なんですか、
(結構急なお誘いだったので、なぜ高尾山なのかは分からない…笑)
「登山するの!?漢服で!??」
と思ったけど、
漢服って着物ほど歩幅がシビアでは無いし、
履物も「刺繍入りスニーカー」みたいな商品展開が多いんですよね。

長いスカートは巻きスカート状で、
下にゆったりしたズボンを履いてるから、
ガサッと持ち上げて歩いてる子も多かったです。笑

着物は歩幅の面で登山はちょっと厳しいので、
私はもんぺを履いて行きました。
「強そう」「走るの早そう」「ニンジャ」
と大変好評(?)でした。笑

もんぺは戦時中のイメージが強い方も多いかもしれませんが、
元々は野良着なので、本当の意味での普段着・作業着なんですよね。
昔はこれに素足&ワラジだったと思いますが、
現代は道路の舗装などの事情が違うので、最適ではないと思います。
ワラジはまだ買っていませんが、いつか欲しいです。笑

着物は祖母の嫁入り道具です。
作業着だからか、裄が七部丈なんですよ…
祖母は昔の人の割に背が高かったので、
おそらく作業しやすいサイズで作ったのだと思います。

ずんずん歩く漢服の人とニンジャ。
カオスです。笑

日本漢服社の微博より


道中、メンバーの1人がスーツの男性に質問されていて、
途中で交代したら、社務所?の方でした。

「これは何の服なんですか?」
などの質問に答えたのですが、
漢服の説明は本当に難しいな、と改めて思いました。

質問者がどの程度認識しているか、確認しながら話さないと伝わらない事が凄く多いんです。
よく知られているチャイナドレスは清国の民族衣装の洋風ドレスであって、
漢民族の伝統衣装ではない事、
中国では復興漢服が若い人の間で人気な事、
などなどを掻い摘んで説明してみました。
SNSではよく見かけるようになったけど、
実際に着ている人は、日本ではあまり見かけないですもんね。 

漢服の説明を当事者のみんなにしてもらうと、
大体の人が
「民族としての文化を取り戻す動きが活発になってきている」
というような事を説明してくれます。
でもこれ、聞き方によってはすごく重いし、シビアに受け取りがちですよね。

私の個人的な感覚だと、
歴史的背景で民族衣装は伝承されてないけど、
みんなが思う「可愛い・かっこいい中国の伝統」を表現してるんだと思うんです。

社務所の方は、
コスプレ撮影会をやられるとマズいので、確認の意味もあったのでしょうね。
「俺たちの民族衣装やで!ドヤァ!」
と説明出来ちゃえばスッキリ解決なのですが、
漢服ってまだ「民族衣装」と話してスッキリ話が通るほど、
文脈として確立できていないのが現状なのかもしれません。
でも、民族衣装なんだよ!で押し切らないのは誠実さでもあります。
真面目な人ほど、頑張って少し重い説明をしちゃいがちです。


日本の民族衣装、着物は、
少なくとも日本に興味のある外国の方々には、
形式的な説明はあまり必要ないです。
着てるだけで「キモノ!」と言われる事ありますし、
欧米ではガウンとして定着しているのもあり、
言葉としても多少は馴染みがあると思います。
着ているだけで文脈として成立する民族衣装って、実は稀有な存在なのでは?
と最近よく感じるようになりました。

でも、世界中の人がみんなキモノを認識している!とは私は思いません。
実際、着物姿ばかり載せているInstagramでは、
「Are you chinese?」とコメントされる事がよくあります。
ちなみに、こういう質問をする人は大体「Where are you from?」とは言いませんし、
続く質問は「Can you speak English?」です。
まぁ、要するに、そういう事を言ってしまう人って、
繊細な話題を取り扱っている自覚も、デリカシーも無いんですよね。

少し話が逸れてしまいましたので、話を戻しましょう。

以前から感じていた事なのですが、
革命などの影響で、資料すらあまり無いのが現状にも関わらず、
「すごく中国っぽい!」と思うモノを提示できるのって、
すごく強い自負や自認から来るセルフプロデュース能力だと思うんです。
表現が難しいですが、あえて言うなら「自我が強い!」
こういうタイプの自我の強さは、日本の人にはあまり無いかもしれないですね。

多分、皆さんにとって私は異物のような存在だと思いますが、笑
でも、「じゃあ一緒に行こうか〜」と仲間に入れてくれて、
顔と名前が一致しなくても、帰る頃にはワイワイ仲良くなっていて、
晩ご飯にまで誘ってくれる。
こういう気質は、大陸の人の懐深さなのかもしれないなぁ、なんて思ったりします。
とても楽しい1日でした。

Follow me!

コメント

PAGE TOP
error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました