旅行

文化事業紹介

紡がれる糸と谷崎潤一郎 幻の谷崎邸「鎖瀾閣」VR化の挑戦

私は、われわれが既に失いつゝある陰翳の世界を、せめて文学の領域へでも呼び返してみたい。文学という殿堂の檐のきを深くし、壁を暗くし、見え過ぎるものを闇に押し込め、無用の室内装飾を剥ぎ取ってみたい。それも軒並みとは云わない、一軒ぐらいそう云う家...
文化事業紹介

【神戸逢知音記】朋輩たちの足跡をたどる神戸の旅

こんにちは、宮寺理美です。先日、実に8年ぶりの神戸旅行に行きました。前に行った際には完全に観光気分で、北野異人館などの名所めぐりに勤しみました。特に心に残っていたのは異人館街に向かう「オランダ坂」という坂道。本当に急勾配の坂道で、途中で断念...
文化事業紹介

懐かしくも新しい幻想の世界 マツオヒロミ展 -レトロモダンファンダジア-

こんにちは、宮寺理美です。「大正ロマン」というワードを聞いた時、どんなものを思い浮かべますか?耳隠しヘアに和服姿の女性や、袴と大きなリボンのはいからさん、書生さんや和服に帽子やステッキを持った紳士、蓄音機などのインテリアなどでしょうか。そし...
日々のあれこれ

龍の昇るところに稲荷と徳川家康あり、東京龍神めぐり

『三月三日この池より竜昇らんずるなり』で、――誰でもこれには驚いたでございましょう。その婆さんも呆気あっけにとられて、曲った腰をのしながら、『この池に竜などが居りましょうかいな。』と、とぼんと法師の顔を見上げますと、法師は反って落ち着き払っ...
日々のあれこれ

外の目線で内を見るという行為

こんにちは、宮寺理美です。今年は冬の間は生暖かくて全く冬らしくないし、3月になったら突然寒いしで調子が狂う天候が続き、精神的にも肉体的にもヘロヘロでした。皆様もどうぞご自愛ください。 さて、今年の春節は2月10日でした。今年は春節の前後に、...
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愛知で時間旅行ー明治大正浪漫の旅

この汽車は名古屋どまりであった。会話はすこぶる平凡であった。ただ女が三四郎の筋向こうに腰をかけたばかりである。それで、しばらくのあいだはまた汽車の音だけになってしまう。次の駅で汽車がとまった時、女はようやく三四郎に名古屋へ着いたら迷惑でも宿...
日々のあれこれ

モダン大阪の折衷文化、古都京都の陰影礼賛

こんにちは、宮寺理美です。私が子供の頃にはこんなお洒落な呼び名は無かったように記憶しているのですが、いつからか当たり前のようにこう呼ばれるようになったシルバーウィーク、珍しく1人で、少し遠方に出かけました。 今回は大阪と京都へ。観光が目的で...
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